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2007年02月10日
クレジットカード会社とのプチ戦闘
私はマイルをためているというのもあって,普段の支払いをなるべくポイントをためてマイルに変えることのできるクレジットカードでするようにしています.通常の支払いだと多くで月20万円で,通常は全部合わせてもせいぜい10万ちょいというところです.
そんな感じなので,限度額が低くてもポイントのたまりやすい愛知県に本社のある流通系のリボ払い専用カードを使っていました.このカードはマイラーとよばれる人たちの中でも知る人ぞ知るお得カードだったりします.通常の限度額は30万円なんですが,一年ほど使ったところで限度額が50万円にあがり,正月などの非日常の出費も2006年の末から2007年にかけて,このカード一枚にまとめてしまいました.
私は限度額ぎりぎりまで一括払いの上限額を上げているので実質的にほとんどの月の支払いでは一括払いで支払うことになります.今年の正月は,妻へのプレゼントやデジカメの買い換え,実家への帰省などがいくつかさなりそこそこの利用額になっていました.次の支払い時の請求は約30万円で,さらに未確定の次月以降の請求がおよそ13万前後という状況でした.つまりこの段階で限度額までの残りは7万円程度だったんです.
私の使っているカードは登録するとだれでもネットから請求の状況を確認することができるので,だいたいそこから利用額をいつも確認してカードを使っていました.それなのに,2日ほどまえまで約7万円ほど有ったはずの利用可能額が突然0円になっていたんです.もちろん,使った覚えはありません.すぐに家族カードを持っている妻にも聞きましたが「使ってない」との返事でした.ネット上の請求明細をいくら確認しても,確定分と未確定分を合わせて43万円程度で,ゼロになるわけはないのです.まだ明細がカード会社に届いていない分を想定しても,ゼロにはなるはずがない!という状況でした.
そこでまず,カード会社に電話を入れ,オペレーターに確認をしてもらいました.此方は(1)利用可能額が突然0円になったこと,(2)ネットから確認出来る確定分と未確定分の請求額の合計がどう考えても43万円程度であることをつげ,確認してもらうことにしました.
ところが返ってきた答えは「此方の端末では確かに使ったことになっている」「利用予約額が64386円あって,それを含めると確かに限度額まで使っている」とのこと.
ここでおかしいなぁと思うのは,この予約額の64386円というのはしばらく前に,私が注文した液晶ディスプレイの価格で,私がネットから確認出来る請求明細に既に含まれている額だったんです.その64386円をふくめて43万円程度であるわけで,そこに「予約額が64386円あるから限度額までつかっている」といわれても,納得出来ません.つまり2重にカウントされているとしか思えません.
またここでわざわざ64386円の予約額があるといっていることから,おそらく此方がネットから確認出来ない未確定分の請求としてこの数字があるよ,と遠回しにいっていたのでしょう.もちろん,この時わたしは「この64386円は液晶ディスプレイをかったもので此方でも把握している.これを含めて43万程度の利用になっているのだけれど,それなのになぜさらに64386円の予約があるから限度額まで使っているという回答になるのか?」と聞いたのですが,結局やり取りはかみ合わず,別の詳しい人にまわすということで,別の人になりました.
変わった人はおなじく女性でしたが口調から行ってお局系口うるさい客担当のベテランという雰囲気でした.ここでも対応は一緒でした.かなり丁寧に対応したつもりですが,向こうの対応は,なにわけわからないこといってるの?あなたが知らないうちに奥さんが使ったんじゃないの?という雰囲気でした(笑)話しているうちに分かってきたのは,私が使っているクレジット会社のオペレーターの使っている端末に表示されている情報と,私がネットで確認出来る情報がどうやらちがっているらしいということでした.
いくらやり取りしてもらちがあかないと判断した私はまず,向こうの端末に表示されている金額を教えてもらい,その金額と此方がネットで把握できる情報をきちんと比較して,ずれを把握しようと思いました.そこで,リボ扱いの金額,一括支払いの金額,予約になっている金額を一円単位まで聞いて,電話を切りました.
エクセルを起動して計算すると,やはり私のおおよその予想からはずれていませんでした.請求になっている全ての金額を合計した金額と,向こうが把握している金額のズレはぴったり3800円でした.この3800円はETCの請求です.ETCは確定するのが遅いのでしばらくネットにも出てきません.スケジュール帳から逆算しても,その額と一致します.消費税が導入されてから一円単位の請求が当たり前になって,これだけぴたりと合うのですからやはり向こうの請求処理が間違っているとしか思えません.
満を持して次の日の昼休みにクレジット会社に電話をしました.今度はオペレーターの端末の問題点を把握していたので,あらかじめ「ネットからの確認に詳しい人をお願いします」といってお願いしました.出たのはいかにも技術者といった感じの男性でした.期待出来そうです.
私は(1)使った覚えがないのに突然限度額が7万円ほどなくなってゼロになったこと,(2)昨日といあわせてみたが,いくら話してもすれ違って理解出来なかったこと,(3)そちらの端末に表示された額と此方が確認出来る額を比較してみても合計額はETC利用分と考えられる3800円をのぞいてぴたりと一致するため,こちらの計算間違いというのは考えにくいこと,などを伝えました.向こうの男性は「わかりました,調査してから折り返します」という事でした.此方の会議開始時間を伝えて,そのまえに一度連絡を入れてもらえるようにお願いしました.
しばらくして,携帯が鳴りました.結果は「やはり限度額まで使われています.予約額が64386円あるんです」とのこと.つまり向こうは,通常はお客さんから見えるはずのない予約額を此方が把握していないために,勘違いをしているのではないか?という判断をしていました.昨日のオペレーターと一緒です.あんまり客を馬鹿にしないで欲しいものです.
ここで私は「昨日お電話したときにも同じ事を言われました.そちらの端末では1月8日に64386円の予約が入っていると表示されているといっていました.しかし,その64386円はネットからも確認できるんです.こちらでは1月22日の請求ということで確認出来ます.つまり2重カウントになっているようにしか受け取れないんです」といいました.
ここからは流石でした.客のいうことが分からないと,客を馬鹿にするオペレーターとは出来がちがいました.一瞬考えた後に
「予約の消し込みができてないんだ!,おそらく予約した日と請求になった日が離れているのでうまく予約分の消し込みができていないんだと思います.分かりましたすぐにしらべて対応します」といいました.
私もこのひとことで疑問が氷解しました.
「なるほど!わかった〜〜〜!,よろしくお願いします!」
といって,私も電話を切りました.かくしてプチ戦闘は終結したのです.
クレジットカードで買い物をする時には次のようなやり取りがおこなわれるのでしょう.
(1)店舗→カード会社(該当顧客のカードの利用限度額の確認と利用額の承認依頼)
(2)カード会社→店舗(クレジット利用の承認)
(3)カード会社では,該当顧客のカード利用可能残高を利用予約額として減額
つまり請求の明細が送信される前のタイムラグ時に限度額以上まで利用されないために,最優先で,まずはカードの限度額を「利用予約分」として減額してしまうわけですね
つまりこの時点で限度額は減っているわけです.
(4)店舗→カード会社(実際の請求明細の送信}
(5)カード会社(実際の請求明細を確認,利用予約分と相殺する形で,請求明細)
この時は既に利用予約として限度額が減らされているので,顧客から見て限度額は減りません.しかし!今回は,この実際の店舗からの請求明細と予約利用額が相殺されずに二重にカウントされていたのです!ああ,おそろしや!通常はなかなか発生しないことなのでしょうが,発生すると結構大変です.
ネットでも買い物はほとんどがクレジットカードなので,これが使えないとなるとAmazonも使えないわYahoo簡単決済も使えないわ,ユニクロのオンラインストアも使いにくくなるわけです.結構大変ですよね.なので結構私にとっては深刻だったわけですよ.
まぁ,最後の男性が分かってくれる人だったので良かったです.もしあそこで駄目なら間違いなく実社名公開だったね(笑)検索の時は通常それで検索をするので,このような書き方ではまず目立たないはずです.いやぁでもよかったよかった
投稿者 Fredrich Chang : 2007年02月10日 02:11