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2005年06月04日
急須
急須というとトラディショナルデザインの代表なのですが,色々見ていると,とてもすてきなものもあります.本当に
イームズのテープルにおいて,ベリーニのポットでお茶を入れるときに,ばりっと決まる,良い急須はないかとずっと探していました.
勿論,スタンダードに考えれば,白いボーンチャイナのティーポットでシンプルなもの,たとえば無印良品製のようなものが一番無難なのでしょうけれど,
そんな選択はしたくなかったのです.もう一つの理由としては,一度に飲みきれるだけのお湯を入れ,1人分でも注ぎきる事のできるサイズを選びたかったのもあります.
どんなに美味しいお茶でも,急須にお湯が残ってしまってはどんどん味が苦くなります.急須の形状によってはある程度お湯の量を入れないと,うまく葉が開かないのでは?と思えるものもあり,ずっとこれだと思えるものが見つかりませんでした.
ところが,やっとお気に入りを見つけることができました.
常滑の作家,水野陽景さん作の急須が私の要求にぴったりで,さくっと買ってしまいました(実は決定までは早かったのですが,ちょっとしばらく取り置きしてもらいました)
お茶の葉が入れやすく,洗いやすく,開きやすく.サイズはちょうど,さらに繊細な作りで,デザインも抜群です.いろいろと取引がある関係上,湯飲みはなんと頂いてしまいました.一番最初は,自分の両親に湯飲みと急須,湯冷ましのワンセットをおくったのですが,やはり自分も欲しくなってしまったんですね.
常滑焼きの急須と言えば,メジャーなものは赤い朱泥の急須ですが,そのほかにもすばらしいものが沢山あります.
人間国宝の三代目,山田常山さんの代表作が朱泥の急須と言うことでどうしてもそれが目立ってしまうのですが,残念ながらモダンデザインに朱泥の急須はなかなかあいません(泣)でも,水野陽景さんや鯉江廣さんなど,もうコレクションしたくなるくらい綺麗で個性的な急須があるんですね.
買ったときには販売店であるスペースとこなべオリジナルのお茶までいただいてしまいました.家に帰って,説明書通り,温度を下げたお湯でお茶をいただくと・・・これがまた本当に美味しいのです.甘さとコクがしっかりとあるすばらしいお茶でした.青年会議所のメンバーであるお茶屋さんの協力の下,テイスティングまでしてこだわりにこだわって作ったものだそうで,とても焼き物屋さんで販売しているものとは思えなかった(失礼!笑)すばらしく美味しかったです.
このお店,常滑の焼き物散歩道,Aコースに最後あたりにあります.2階にはびっくりするくらいすばらしいものがお手頃な価格でごろごろしていますから,オススメです
投稿者 Fredrich Chang : 2005年06月04日 01:55